ポアソン比

材料を引っ張ると,引張られた方向には伸びることは想像できると思いますが,
実際はその方向と直角の方向にも下図のように縮むことが知られています。



これをポアソン効果(Poisson's Effect)といいます。
ポアソン効果の大きさを示す値がポアソン比(Poisson's Ratio)と言い,材料固有の値です。 

ポアソン比は次の式で表されます。

ポアソン比ε = 横ひずみ((D1-D0)/D0) / 縦ひずみ((L1-D0)/L0)


ポアソン比が小さければ,力に垂直な断面の面積変化率が小さくなり,大きくなると変化率が大きくなります。
0であれば,伸縮しても断面の変化はありません。

Wikipedia(ポアソン比)より
材料ポアソン比出典
アルミニウム0.345[10]
エポキシ樹脂0.37[8]
ガラス0.27[10]
クロム0.21[15]
コルクほぼ0[5]
スズ0.36[12]
タングステン0.28[9]
タンタル0.35[13]
ダイヤモンド0.2[12]
ニオブ0.35[14]
ポリアセタール0.32[8]
ポリカーボネート0.39[8]
ポリスチレン0.35[8]
モリブデン0.31[11]
大理石0.25 - 0.38[16]
天然ゴム0.49[8]
安山岩0.07 - 0.22[16]
石灰岩0.19 - 0.27[16]
砂岩0.14 - 0.33[16]
結晶片岩0.08 - 0.20[16]
花崗岩0.25 - 0.38[16]
0.44[10]
0.44[10]
0.343[10]
鋳鉄0.27[10]
0.28 - 0.30[10]
高密度ポリエチレン0.30[8]
黄銅(亜鉛30%)0.35[12]

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